世田谷美術館

先月見にいった展覧会のひとつ。かなり楽しめたので、書いておこうかな。。。その日はお天気もよかったし、何も考えず砧公園をてくてく歩いているだけで、とてもきもちよくっていい時間だったなあ。。。秋の公園ってすきなんだよね。


●「宮殿とモスクの至宝展」 (2005 10/1〜12/4)
ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(ロンドン)のイスラム美術ギャラリーの改装に伴って、世界4カ所を巡る国際展。
素晴らしく繊細、かつバラエティーに富んだ美術品がそろっていて終始ホレボレ。なかには7m、5mといったひどく大なものもちらほら(こちらにはあまり興味が湧いたわけではないのだけれど、今後貸し出される機会はほとんどないだろうとのことなので、割としっかり見る)。広い地域と長い歴史を持つイスラム美術の世界を、「神聖なるモスクの至宝(←宗教的)」と「華やかな宮殿の至宝(←非宗教的)」との対比、中国やヨーロッパなどとの美術交流、といった視点から紹介しているので、割と興味をそそられたし、見やすかったかな。
特にコーランの写本の装飾の美しさと多様さ、アラビア文字の美しさにドキリ。そして、タイルや陶器に使われるコバルトブルーやターコイズブルーの発色のよさといったら。白に青系のコンビってホントいいなあ。。。それぞれの美術品をながめていてその都度思ったのは、人為的にだってこんなに美しいものを生みだすことができるものなんだなあ、ということ。植物モチーフの装飾が本当に多様かつ緻密に素晴らしくほどこされているのがすごい。もちろんデザイン的にも美しくて。。。
日々の自分のがさつさをちょっとだけ反省した日。