東京都美術館

先日見に行ってきた展覧会。「北斎展」程ではなかったものの、こちらもかなりの混み具合。
●「プーシキン美術館展  シチューキン・モロゾフ・コレクション」 (2005 10/22〜12/18)
いいなあ、と思ったもの、、、

印象主義 モネ、ルノワールとその周辺
・「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの庭で」 ピエール=オーギュスト・ルノワール
・「黒い服の娘たち」 ピエール=オーギュスト・ルノワール
・「パリ、オペラ座の舞踏会」 ジャン=ルイ・フォラン
・「白い睡蓮」 クロード・モネ


セザンヌと新印象主義
・「池にかかる橋」 ポール・セザンヌ
・「サント=ヴィクトワール山の平野、ヴァルクロからの眺め」 ポール・セザンヌ


象徴主義 ゴーギャンゴッホ
・「彼女の名はヴァイルマティといった」 ポール・ゴーギャン


マティスフォーヴィズム
・「金魚」 アンリ・マティス


◎フランス近代版画 マネからピカソまで
・「道化役者」 エドゥアール・マネ
・「騎手」 アンリ・ド・トゥールーズロートレック
・「マルセル・ランデ嬢、立ち姿」 アンリ・ド・トゥールーズロートレック
・「アヌトンにて」 アンリ・ド・トゥールーズロートレック
・「大通り」 ピエール・ボナール
・「縫い物をする女」 エドゥアール・ヴュイヤール
・「諍い」 フェリックス=エドゥアール・ヴァロットン
・「エマオの晩餐」 モーリス・ドニ


ピカソキュビズム
・「女王イザボー」 パブロ・ピカソ
・「アルルカンと女友達」 パブロ・ピカソ

それにしても、すごい名前が並んでるなあ。。。↑のなかでも更に興味をそそられたのは「彼女の名はヴァイルマティといった」、「騎手」、「マルセル・ランデ嬢、立ち姿」、「アヌトンにて」、「縫い物をする女」、「アルルカンと女友達」。
ゴーギャンの「彼女の名はヴァイルマティといった」は、近くで見ていたときはそうでもなかったのだけれど、次の展示室へむかう階段の踊り場からふと見下ろしたときに、ひどく美しい絵だな、と思った。ロートレックは、やっぱり好きなテイスト。「騎手」、よかった。それから、エドゥアール・ヴュイヤールの「縫い物をする女」の色使い、いいなと思った。渋い青色に渋い黄土色2色の版画。えーっと、それから、それから・・・ピカソ贔屓でもなんでもないけれど、ピカソの「アルルカンと女友達」は漂わせる雰囲気がただ事ではなく濃厚なものだから、一体何なんだろ?とじっくり見てしまったし、ニュアンスのある渋い色味のコントラストもシックなので、とてもすきになった。
光や風の気配、水面の揺れ、緑の匂いさえもふんわりと感じられそうな印象派の絵画はもともととても好きなのだけれど、今回はちょっともの足りなさを感じてしまった。たぶん、私の見かたがあまりにも浅いからなんだろうけれど、その絵画がどう見えてくるのかということは、見る側のその時々の気分にも多かれ少なかれ関係してくるのかもしれないなあ、と思った。