東京都現代美術館

●「イサム・ノグチ展  彫刻から空間デザインへ〜その無限の創造力」 (2005 9/16〜11/27)
彼の最後にして最大の作品である「モエレ沼公園」のグランド・オープンを記念して開催されている展覧会。ニューヨークのイサム・ノグチ財団・庭園美術館所蔵の作品を中心に46点の作品をじっくりと堪能できる。牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館から「エナジー・ヴォイド」も(!)出品されていたりと、かなり見応えがあって楽しめる。
とくに印象に残った作品、、、

・「2mのあかり」
・「黄色い風景」
・「球状」
・「配置のかたち」
・「赤い種子」
・「パリの抽象」シリーズ
・「グレゴリー」
・「母と子」
・「メッセンジャー2B」
・「道化師のような高麗人参
・「ツー・イコール・ワン」
・「エナジー・ヴォイド」

何となく手にとってみた『こどものためのガイドブック』。とても可愛らしいデザインで、作品に関するほほえましいエピソードなども手軽に知ることができる。大人も充分楽しめる。たとえば、こんな感じ、、、

◎『2mのあかり』 1985年(和紙、竹、木)


竹と和紙で作られた大きな球体から、
ほの明るいやわらかな光が部屋全体に広がっています。
イサムはこの作品を「あかり」と名づけました。
「あかり(明)」は、漢字で書くと、
太陽を表す「日」という字と「月」という字からできています。
イサムは幼いとき、夜寝るときに障子にうつる月を見ながら眠りにつきました。
月の出ない日は、月明かりの代わりにと、
お父さんが障子の向こうに行灯(昔のランプ)をつけてくれました。
どこかあたたかく、ほっとするような、
やさしいあかりが、みる人の心に安らぎをあたえます。
          

          ・・・『ISAMU NOGUCHI イサム・ノグチ展 こどものためのガイドブック』より