小松さんのコンサートへ。会場は葛飾シンフォニーヒルズ(モーツァルトホール)。小松亮太さん(Bn)、林正樹さん(Pf)、近藤久美子さん(Vln)、桜井芳樹さん(G)、田邊和弘さん(Cb)のキンテート。

一部
・エル・チョクロ(アンヘルビジョルド作曲)
・淡き光(エドガルド・ドナード作曲)
・ミロンガトリステ(セバスティアン・ピアナ作曲)
・軍靴の響き(マリアーノ・モーレス作曲)・・・林さんをフィーチャー。
・パリのカナロ(アレハンドロ・スカルピーノ、ファン・ガルダレーラ作曲)
・オスバルド・モンテスとの遭遇(小松さん作曲)・・・先日の南米ツアーで、ご本人の前でも披露したのだとか。
・エル・マルネ(エドゥアルド・アローラス作曲)
・アディオス・ノニーノ(アストル・ピアソラ作曲)
リベルタンゴアストル・ピアソラ作曲)・・・林さんのアレンジで。
・スピカ・エスキス(小松さん作曲)
二部
・恋人もなく(アグスティン・バルディ作曲)・・・小松さんと近藤さんのデュオで。
・泣き虫(作曲者不明)・・・熊田さんのアレンジで。
・最後のクルド人(ラミーロ・ガジョ作曲)・・・曲名に関する小松さんのMCがおもしろかった。ラミーロに思いが通じなかったらしい。
・キチョ(アストル・ピアソラ作曲)・・・田邊さんをフィーチャー。
・鮫(アストル・ピアソラ作曲)
ブエノスアイレスの冬(アストル・ピアソラ作曲)
・五重奏のための協奏曲(アストル・ピアソラ作曲)
・ラ・クンパルシータ(ヘラルド・ヘルナン・マトス・ロドリゲス作曲)・・・アンコールで。


ジャズを中心に様々ななジャンルで活躍なさっている林さんの生のピアノ演奏を聴いたのは初めて(・・・だと思う)。熊田さんとはまた別テイスト。「軍靴の響き」や、アンコールでのはじけたピアノが、すごくかっこよかった。小松さんそっちのけで注目してしまう。ゴメンナサイ小松さん。林さんのアレンジも好きな感じだし、佇まいもいい感じだし、んー、林さんに注目だなー。林さんのピアノトリオ、『宴』が気になるところ。『シャバヒゲ』も気になるなあ。。。近藤さんのヴァイオリンは艶やかで好きだなあと改めて思う。ヴァイオリンの弾きっぷりがステキすぎる。あんな風に繊細でありながら、しなやかに伸びやかに弾けたら気持ちいいに違いない。違和感のないストレートな表現がステキなんだなあ。あぁ、見ていて気持ちよさそうだもん。しかし近藤さんに限らず、タンゴヴァイオリンは見ていて飽きないなあ、おもしろい。セクシーでありながら嫌味がまったくない近藤さんは、同じ女性として憧れてしまうくらい魅力に溢れている。注目してしまうのが近藤さんの衣装。今回もおしゃれだったなあ。ああいうの大好き。機会があったら近藤さんのバンドリンも聴いてみたい。MCで小松さんにからかわれても、ニコニコしている田邊さんの様子は何度見ても好感が持てる。。。で、今回のコンサートで確信したことがある、、、コントラバスを弾く田邊さんが、妙に色っぽいということ。色っぽいのだ。色気がある。うーん、曲にどっぷり浸かって音を奏でているといった印象。かっこいいなあ。特にコントラバスをフィーチャーした「キチョ」の演奏は興味深かったし、圧倒されてしまった。うたうコントラバスに、もぅー、降参。願わくば東谷さんの「キチョ」も見たいし、聴いてみたい。・・・それから、桜井さんの声を聞けたのはなんだかすごく嬉しかったかな。貴重な気がする。
初めて聴いた曲は「ミロンガトリステ」と「エル・マルネ」。「アディオス・ノニーノ」のアレンジが変わっていておもしろかった。小松さんいわく『偏屈なタンゴピアニスト』(もちろん誉め言葉です)である熊田さんによるアレンジの「泣き虫」は、熊田さん抜きの演奏を私は初めて聴いたかも。生で聴く「鮫」は今回もすごい迫力だったし、アンコールの豪快な演奏がとても楽しかった。改めて小松さんの曲もいいなあと感じたし、MCもおかしかったし(小松さんイチオシのキムチやさんはかなり気になる。おばあちゃんが切り盛りしている小さなお店なのだとか)、タンゴにまみれて満足なーり。