●「イタリア料理教本 下」吉川敏明著*1
ぱらぱらと「FRUTTE E DOLCI」のあたりを。

いちいち詳しい解説がのっていてかなりおもしろい。
たとえばイチジク(fico)だとこんな感じ。

シチリア原産。アダムとイブがイチジクの葉で体を隠したという話があることからわかるように、古くからある果物。
また、クレオパトラは自殺するとき、イチジクが入ったカゴの中にいる毒蛇にかませて死んだ、あるいは大カトーは、カルタゴから送られてきた立派なイチジクの実を見てその繁栄に驚異を覚え、この国を滅ぼさなければと、第三次ポエニ戦争がはじまったなど、この果物にまつわる話は多い。いずれもイチジクが生命、あるいは富の象徴だった事がわかる逸話である。・・・
・・・ローマ時代にはすでにこれをガチョウに食べさせて太らせ、フォワグラを作っていたという。また当時はイチジクとガチョウのレバーはとても相性のよいものと考えられ、よく一緒に料理されていた。そのことからイチジクがレバー(fegato)の語源となった。・・・・・

とかなんとか。

*1:

イタリア料理教本〈下〉

イタリア料理教本〈下〉