東京国立博物館

●「北斎展」 (2005 10/25〜12/4)
これは見ておかなきゃね、と思い早速昨日いってきた。そう、EL TANGO VIVOのコンサート会場、本覚寺に泣く泣く開演ギリギリ(15分前だけど)で到着せざるをえなかったのも、北斎展のせいだったりする。北斎め・・・。
北斎がデビューした20歳から90歳に至るまでの作品500点が世界から集結していると聞いて、あー、こりゃかなり多いな、と頭で理解はしていたつもりだったのだけれど、実際この期間展示されているもの全てを見尽くしてみるとその数たるや、ただただ驚くしかなかった。途中、えー、まだあるの〜と思ってしまったのも事実。しかもこの展覧会が始まって最初の日曜日ということもあって、人が多いのなんの。牛歩、いや、「亀」歩状態で500点をくまなく(たまに遠目に見るだけで諦めたものもあったけれど)鑑賞。はぁ〜、見応えがあったけれど、ものすごく疲れたー。全ての作品が北斎らしいきりりとした粋な線で描かれ、味わい深い色付けがシックで素敵だった。『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』、『冨嶽三十六景 凱風快晴』などの超有名作品なども、あれほどの近さで見ることができた(15cm位まで作品によってしっかり見ることができた)のは素直にうれしかったし、心にしっかり焼き付けられた(はず)。みどころを事前にチェックしておいたのは、よかったかな。でも1回で全てを見るのはとてつもなく大変なので、2回券を買って、かつ平日に見に行くのがいいのかな、と思う。印象に残った作品(超有名作品は除く)を、おぼえている範囲で、、、

・「冷水売り」
・「日月龍図」
・「さより・石鯛・海老」
・「かれい・かさご・赤貝」
・「桔梗にとんぼ」
・「紫陽花に燕」
・「杜若にきりぎりす」
・「鶯 垂桜」
・「鵙 翠雀 虎耳草 蛇苺」
・「西瓜図」
・「柳に烏図」
・「南瓜花郡虫図」

あ、それから、北斎展へゆく途中、某駅で誰かを待っている風の糸井重里さん(確実にご本人だと思うんだけど・・・)を目撃。ほぼ日の「北斎先生!」もチラッと前日に見たばかりだったので、何だか幸先がいい気がするし、北斎に呼ばれている気もする、などとしばし勝手な妄想を展開。糸井さんに向かって「これから北斎展楽しんできますよ。」としっかり『気』だけは飛ばしてみた。えへ。なんだか思っていたよりがっしりとした、背の高い方なのだね。